ダイキンのストリーマ技術に関する
実験結果
スギ花粉を分解し、花粉症を悪化させるアジュバント効果も抑制

ストリーマ技術がスギ花粉を分解し、花粉症を引き起こすアレルゲンを消失させることが確認されました。また、花粉症を悪化させるPM2.5と排気ガス(ディーゼル排気粒子/以下、排ガス)の混合物によるアジュバント効果も抑制することがわかりました。

白澤 信行 教授
監修者 白澤 信行 教授
理学・医学博士
東北文化学園大学医療福祉学部
リハビリテーション学科
試験用ストリーマ発生装置を用いた実証結果です。実機・実使用環境によるものではありません。

走査型顕微鏡による観察

走査型顕微鏡による観察 | 照射前・照射(2日間)後・照射(4日間)後

試験の結果、ストリーマ照射前の正常なスギ花粉は30×40µ前後の椎茸状構造をしています。ストリーマ照射4日後には、形態が破壊され、表面にはくぼみが多数存在することが確認されました。

試験用ストリーマ発生装置を用いた実証結果です。実機・実使用環境によるものではありません。

スギ花粉のアレルゲン分解に関する実験

スギ花粉のアレルゲン分解に関する実験 | 自然放置とストリーマ照射(2時間)のスギ花粉Cryj1活性比較

スギ花粉のアレルゲン活性は、ストリーマ照射2時間で検出限界まで低下し、分解率は99.6%以上となりました。

試験用ストリーマ発生装置を用いた実証結果です。実機・実使用環境によるものではありません。

試験機関

和歌山県立医科大学と共同で実証

試験方法

スギ花粉より抽出したアレルゲン(Cry j-1※1)にストリーマを照射しました。照射後のアレルゲン活性をサンドイッチELISA法※2で測定しました。

※1:
花粉の外皮に付着しているアレルゲン
※2:
試料中に含まれる抗原の活性を抗原抗体法を用いて発色で検出する方法。

PM2.5と排ガスの混合物のアジュバンド効果※3を抑制※4

PM2.5と排ガスの混合物のアジュバンド効果抑制比較 | アレルゲンのみとアレルゲン+DEP+PM2.5とアレルゲン+ストリーマ照射DEP+ストリーマ照射PM2.5の血中IgE濃度比較

試験の結果、A群に対してB群は、IgE抗体(※5)濃度が約2倍になりました。PM2.5と排ガスの混合物を同時に投与することで、花粉症等のアレルギー症状を引き起こす免疫反応の一種であるIgE抗体生成が増強され、IgE濃度が上昇したと推測されます。一方、ストリーマ照射を行ったC群はアレルゲンのみを投与したA群とほぼ同じIgE濃度を示しました。このことから、ストリーマ技術がPM2.5と排ガスの混合物のアジュバンド効果を抑制することが確認されました。これはストリーマがPM2.5と排ガスの混合物に含まれるナノ構造を消失させたためと推測されます。

試験用ストリーマ発生装置を用いた実証結果です。実機・実使用環境によるものではありません。

アジュバント効果について

花粉に付着することによって、アレルギー症状をより悪化させる物質の総称をアジュバント物質と言います。都会の空気に多く含まれるPM2.5や排ガスなどがそうです。このアジュバント物質が体内でアレルギーを引き起こす抗体の生成を促進させ、アレルギー症状を悪化させることを「アジュバント効果」と呼びます。

試験機関

東北文化学園大学の白澤教授監修の下、山形大学で実証

試験方法

3グループのマウスに、(A群)アレルゲン、(B群)アレルゲン+PM2.5+排ガス、(C群)アレルゲン+ストリーマ照射後のPM2.5、排ガスをそれぞれ投与し、比較実験を行いました。2週間毎にマウスへの投与を続け、8週間後にマウスの血液中のIgE抗体※3濃度を測定しました。アレルゲンは花粉の代替として、免疫の実験に使われる代表的な物質である卵白アルブミンを使用しました。

※3:
アジュバント物質が体内でアレルギーを引き起こす抗体の生成を促進させ、アレルギー症状を悪化させることをアジュバント効果と呼ぶ。
※4:
試験用ストリーマ装置による実証結果です。実機・実使用空間によるものではありません。
※5:
体内にアレルゲンによる反応が起こると、そのアレルゲンにだけ結合できるIgE抗体が産生され、再び進入したアレルゲンがIgE抗体と反応すると様々なアレルギー症状を引き起こす。健常者には極めて微量しか検出されないことから、一般的に免疫の検査に活用される。

花粉症の発症について

アレルギー症状を悪化させるアジュバント物質が花粉に付着することで、いままで保たれていたバランスが崩れて、花粉症を発症するリスクが高まることがあります。

花粉症の発症のたとえ

花粉症の発症のたとえイメージ